「わたしたちにできることがある。」
これは今回の東京都知事選挙の「キャッチコピー」です。こういうのがあるんですね。
都知事選というと、つい最近投票したばかりな気がしますが、まぁそれはさておき、明日23日に告示され、2月9日に投票が行われます。
【東京都選挙管理委員会ホームページへ】2月9日投票東京都知事選挙のキャッチコピーとポスターイメージが決まりました。
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本学は、東京都国分寺市にあります。そして東京出身の学生が多いので、今回投票に行く学生さんも多いと思います。
【東経大ホームページへ】東京経済大学国分寺校舎へのアクセス
東京は世界でも名だたる大都市です。それを示す指標はいろいろあると思いますが、例えば東京都の一般会計の予算規模は約6兆円で、2位の大阪府は約3兆円ですからだいたい2倍です。小国の国家予算並みです。みなさんすごいところに住んでいるんです。
こんな大都市のトップを選ぶわけですから、とても重要な選挙です。投票に行って1票を入れてきましょう。まさにキャッチコピーの「わたしたちにできることがある。」ですね。
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昨日学生さんと、都知事選について話したところ、
「だれに投票したらいいの?」 「選ぶ基準は?」
との声が聞かれました。確かに。私も同じです。
そこで、「これは教授に聞いてみよう」と思い、藤原 修教授に「何かアドバイスをお願いします」とメールを送ったところ、お返事をいただくことができました。藤原先生ありがとうございます。
藤原先生は「平和学」「国際関係論」などの授業を担当されています。この授業は現代法学部だけではなく、全学部の学生のみなさんが受講することができます。
転記ミスがあるといけませんので、いただいたアドバイス通りに載せます。是非参考にしてください。
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2月9日(日)に東京都知事選がある。
東京都知事選は、他の自治体首長選挙と比べて特殊な性格を持つ。
それは、東京が日本の首都として政治の中心地であるだけでなく、経済、文化・芸術、研究・教育など、多くの分野での活動が東京に集中し、人口規模、財政規模でも突出した存在だからである。
したがって、東京都知事は、単に一地方公共団体の長であるにとどまらず、国政や他の自治体にも大きな影響力をもち、国際的にも日本の「顔」としての側面を持つ。
この様相は、近年の「地方主権」の呼声にもかかわらず、東京一極集中が進行する中で、ますます強まっているように見える。
他方、巨大化した東京では、その最も重要な課題の一つとなっている巨大地震への備えにしても、実際的に意味のある施策を展開するのは容易ではない。
また、つねに「国政並み」の扱いを受けてしまう都知事選は、一自治体として都が抱える本来の行政諸課題―教育、福祉、雇用、環境などの具体的な問題が争点化されにくく、著名人間のムード的人気投票に終わってしまうおそれもある。
有権者は、自治体の長としての資質、国政や他の自治体への影響、国際的な「顔」としての見識・品格という、多様な側面から慎重に候補者を見極め、一票を行使することが求められよう。
候補者や選挙の争点に関する情報としては、さしあたり新聞の都知事選関連の記事から収集するのが簡便である。都知事選関連の記事をまとめてネットで読めるものとしては、例えば次のようなものがある。もちろん他のメディアにもいろいろな記事がある。大事なのは、情報の信頼性を見極めつつ、これを参考にすることだ。
昨年の参議院選挙以来の、「国政並み」大型選挙である。できるだけ多くの情報を集めて、大事な一票を棄権することなく、明日の東京、日本を託するにたるリーダーを選ぼう。
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