2017年12月15日金曜日

ゼミ研究報告会2017!~12月20日に開催します~

2017.12.6 ゼミ研究報告会打ち合わせ

 みなさんこんにちは。

 12月も半ばになり、授業終了の12月23日まで残り1週間となりました。一年って本当~に早いですね。皆さん、4年間はあっという間ですよ。4年間が終わると大半の皆さんは社会人になるわけで、なかなかやりたいことがあっても出来なくなります。4年間のうちに、せめて何か1つは残るものを見つけてくださいね。
 念のため書いておくと、授業開始日は1月5日(金)です。お忘れなく!
 
 授業最終週といえば、現代法学部の恒例行事になりつつある、「ゼミ研究報告会」が今年も開催されます。今年は11ゼミ19団体が参加することになりました。参加ゼミをご紹介します。写真は、12月6日に行った「ゼミ研究報告会」打ち合わせの様子です。ではどうぞ~。
2017.12.6ゼミ研究報告会打ち合わせ
(久保教務主任挨拶)


当日のタイムテーブル(クリックで拡大)


大出 良知ゼミ「狭山事件の現在」

 狭山事件は1963年に起きた、女子高生が誘拐され、殺害された事件です。逮捕された石川被告は無期懲役が確定し服役、その後仮釈放されていますが、裁判で証拠とされた物や証言に不可解な点が多く、現在も再審請求を求める運動が続いています。
 ゼミ研究報告会の前に、一度「狭山事件」を調べてみてください。沢山の記事があります。現法さんも昔大学に入学したときに新入生歓迎上演会で「狭山の黒い雨」という映画を観なければならず、そのときにこの事件を知りました。本当はどうなんでしょうか。
 今回、大出ゼミは可能な範囲で有罪判決に提出された疑問に迫ってみました。大出先生の最後のゼミ生達、是非大出先生の最後を有終の美で飾ってください。

2017.12.6 大出 良知ゼミ代表



片岡 直樹ゼミ
「変わるおからの価値観~おからの有効利用~」 

 皆さんは「おから(豆乳の搾りかす)」を食べますか?
 「あまり家では食べなかったなぁ」という人も居るかもしれませんし、「給食のおかずでよく出ていたなぁ」なんて人も居るかもしれません。有名なのは「卯の花」ですね。美味しいですし栄養もあります。
 しかし「おから」の処理をめぐる「おから事件」では、最高裁の判決で、おからは「廃棄物」であると判断されました(「廃棄物」なのに産業廃棄物業の許可を取らずに家畜の飼料や植物の肥料にした業者が悪い)。
 片岡ゼミでは、「廃棄物」とされるおからを有効利用する方法はないかを考え発表します。
2017.12.6 片岡ゼミ代表



金﨑 剛志ゼミ「日光太郎杉事件」

 有名な行政訴訟ですね。東京オリンピックが決定したので道路を拡張するために杉の木を切ってしまいたい栃木県と、名前までつけてしまうほど素晴らしい木を何で勝手に切るんだ!という日光東照宮が争った事件です。東京高裁の判決が昭和48年なので、オリンピックが終わっても長く続いたんですね。
 金崎ゼミは今年日光にゼミ合宿に行き、実際に杉の木を見てきました。今回はこの判決について妥当性を考察します。
2013.12.6 金崎ゼミ代表と金崎先生
下地君(真ん中)は今年の実行委員長になりました。



久保 健助ゼミ①
 ①教育無償化問題と平等
   教育の機会均等はどこまで実現されるべきか
 ②朝鮮学校無償化訴訟
   朝鮮学校無償化訴訟を通じて在日外国人の人権を考える
 ③集会の自由の保障範囲
   集会の自由とは何だろうー学説・判例に関する考察

久保 健助ゼミ②
 ①「パートナーシップ制度」に関する諸問題
   よくわかる「パートナーシップ制度」―渋谷区・世田谷区を見て
 ②障がい者と参政権に関する諸問題
   政見放送に見る情報格差―手話通訳を例に
 ③シングルマザー世帯への公的支援
   シングルマザーの現状と公的支援制度について

 久保ゼミはグループ単位ではなく、個別に日本国憲法における人権保障について、憲法や判例を読み込み、研究を進めています。

2017.12.6 久保ゼミ代表


永下 泰之ゼミ
①「未成年者の監督義務」
②「生命保険金は相続にあたいするのか」

 今年の永下ゼミは2チームが参加します。①チームは、未成年者が行った行為が不法行為にあたる場合、監督義務者の責任はどうなるのか、具体的な例にあてはめて検討します。②チームは、父親の生命保険金を放棄した場合について検討します。その分の保険金を放棄しなかった兄弟に渡るのか、それとも相続とは別物のため放棄した分までは受け取れないのか・・・??
2017.12.6 永下ゼミ代表

西下 彰俊ゼミ
①短期研修ゼミ合宿(韓国)
②東日本大震災被災地ボランティア

 西下ゼミも今年は2チームが参加します。まず①チームは、8/29~9/3に行った、韓国短期研修ゼミ旅行について、研修内容をまとめ発表します。②チームは、 西下ゼミが今年度行った、東日本大震災被災地復興支援ボランティアの成果を報告します。毎年ボランティアに力を入れている西下ゼミ、今年度の報告も楽しみですね。
2017.12.6 西下ゼミ代表



野村 武司ゼミ「子どもに優しいまちと自治体の法政策」

 野村ゼミは今年初参加です。行政法のゼミです。今年度は各自治体の子どもの問題「待機児童」「いじめ」「子どもの貧困」に焦点を当て、研究を進めました。今回の報告では、そのいずれかにテーマを絞り、社会的背景や現状、自治体の法政策などについて報告します。
2017.12.6 野村ゼミ代表



羽貝 正美ゼミ
羽貝 正美ゼミは今年は北海道の美瑛町に焦点を絞り研究を進めました。
 美瑛町と東経大は長年交流があり、毎年葵祭ではたくさんの美瑛町のお野菜が販売されています。美味しいです。

①美瑛町の発展と農業
 美瑛町は、写真家の前田真三氏やApple 社の壁紙起用により美しい景観のある街として有名になりましたが、それはもともと美瑛の基幹産業である農業からつくられた景観であり、農業は美瑛町の今後の発展にも大きく関わっています。そうした美瑛町の農業について、その歴史や今後の課題について考察したことを発表します。 

②観光から見る美瑛町
 観光業を町の基幹産業としている美瑛町は、どのようなプロセスを経て観光地となってきたのか。また観光地化したことが、同町のまちづくりにどのような影響を与えているのか。現況や現在の課題とともに、今後いかなる課題が生じると予想されるか、実際に現地を訪ね、またそこで経験したことも手がかりに考察したことを発表します。
2017.12.6 羽貝ゼミ代表


橋爪 幸代ゼミ
 ①イクボスWeek
 ②1 人親家族支援

 橋爪ゼミは今年はディベート大会形式ではなく、グループ発表です。①は「イクボス」研究です。イクボスとは、男性の従業員や部下の育児参加に理解があり積極的に支援する経営者や上司のことで、男性とは限りません。今回橋爪ゼミでは、この「イクボス」を大企業、中小企業、全ての企業で生み出すことができるような政策を提案し、働き方改革を目指します。
 【外部ホームページへ】イクボスとは(ファザーリングジャパンイクボスプロジェクト)
 【過去のブログ記事へ】ゲスト講師:社会保障と法

②は、テーマのもう一つ上に「空き家活用プロジェクト」があるようです。現在市町村にはたくさんの空き家があり問題となっています。その空き家の活用方法として、1 人親家庭の支援を提案します。そしてもう一つ、みんながスマホを持っている時代、アプリを活用した、1 人親家庭の支援のかたちを提案します。

2017.12.6 橋爪ゼミ代表

藤原 修ゼミ
藤原 修ゼミ(政治学)は例年同様、個別の興味関心に基づいたテーマで、各自が研究を進めています。

①・トランプのアメリカ
 ・朝鮮人強制労働
 ・原発と安全保障

②・原爆被害者
 ・アイヒマン裁判
 ・動物行動と平和

2017.12.6 藤原ゼミ代表

村本 武志ゼミ
 ①芸能事務所との契約
 ②国分寺市による公権力の行使が違法とされた事例

 村本 武志ゼミ(民法)は、学生が実生活において興味を持った事を研究しています(毎年不思議なテーマが多かったりします)。弁護士の村本先生は学生のどんな要望にも応えている感じがします。
 ①では、芸能事務所とタレントのマネジメント契約について調べ、今回はタレントのローラさんに焦点を当て、事案を考えていくとのことです。
 ②は、国分寺では有名な裁判ですね。原告がパチンコ店を出店する準備を進めていたところ、被告が条例を改正したため、出店が不可能になったことについて、原告が被告に対し、損害の賠償を求めた事案です。1審では市に賠償命令が出されました。その後、東京高裁で和解が成立し、市が和解金を4億5千万円支払うことで終結しましたが、北口の再開発は大丈夫なのだろうかと皆が心配しました。
2017.12.6 村本ゼミ

 発表会後には、恒例の「就職活動とゼミ」。一般企業の部屋と、公務員の部屋に分かれて、就職活動を振り返ってもらいます。

 そしてそして、場所を変えての「懇親会」。皆で「発表お疲れ様!」でご飯を食べましょう。1・2年生も参加することが可能ですよ。

多くの皆さんの参加をお待ちしています~

ではまた次回!